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2007.12.10 Monday

野球

by 増田 淳


こんにちは、増田です。

10月に行われた、プロ野球セ・リーグ、クライマックスシリーズ第2ステージ、巨人×中日も、私が東京ドームまで足を運んだ第1戦、第2戦と続けて落とし、テレビで観戦した第3戦もあっさり敗れて、今年の野球も終わりだなぁ……と思っていたんですが!いやー、正直直前まですっかり忘れていたんですが、最後に大きなのが残っていましたね。

アジア野球選手権 兼 北京五輪アジア予選!!

もう1週間になろうというのに、未だ興奮が冷めません。
緒戦のフィリピン戦は、まぁ順当にコールド勝ちでしたが、2戦目の韓国戦は本当に見ごたえのある試合でした。
韓国の紳士協定を無視した偽りのオーダーから始まり、初回に先発成瀬がソロHRを浴びて先制を許したあたりまではまだ落ち着いて見ていたのですが、2回に早々逆転して、僅差でリードをしながらもピンチが続く展開になると、もう一球一球から目が離せませんでした。
日本球界屈指の投手陣の力投が本当に凄かった。慣れない環境に戸惑いながらのマウンドだったでしょうに、登板した投手全員、意地のようなものを感じました。
中でも特に印象に残ったのが2番手川上憲伸と3番手岩瀬の二人。
……俺にしてみれば、どっちもクライマックスシリーズ、いや、これまでのペナントレースでも何度となく煮え湯を飲まされた憎き野郎どもですよ。
しかしこれが一旦味方になるとなんと頼もしい存在であることか。
果敢に攻めた結果フォアボールを出し、ピンチを招いてしまった場面も何度かありましたが、其の度に、「ここぞ」というところで見せてくれた意地の投球。
憲伸や岩瀬を本気で応援している自分に妙な違和感を覚えつつ、俺も祈るような気持ちで勝利を願いました。こんなに真剣に応援したのは一体何年ぶりだろう、
こんな一生懸命野球を観た事は今まであっただろうか?
「この場面でここに決めるか!」という絶妙なコースに突き刺さる魂のこもった白球!審判のストライクのコールに吼える憲伸と岩瀬!本当ににシビレました。
久しぶりに俺もテレビに向かって吼えました。……自分でも何故なのかよくわからないんですが、吼える憲伸と一緒に吼えながら、涙が出そうになるのをこらえている自分がいました。
感動した、と一言で言ってしまえば簡単なのですが、何故か俺は嬉しかった。なんだか嬉しくってたまらなかったんです。
1週間経とうという今でも、これがどういう感情だったのかよくわからないんですけどね。とにかく野球ファンやっていて本当によかったと思いました。
そして最終回、国際試合の経験豊富な上原の堂々たるピッチング。
台湾戦は本調子ではない様子ながら粘りの投球を見せてくれたダルビッシュ、8回満を持して登場した藤川球児の直球勝負、最終回上原の大会を締めくくる安定した投球。
日本の投手陣の超豪華リレーにはワクワクしっぱなしでしたよ。欲を言えば憲伸、球児の投球をもっと見たかったと思いますが、限られた人数で戦う、延長無制限の今大会、延長を見越して戦力の温存は必要だったのでしょう。
台湾戦9回裏に入る時、憲伸・岩瀬・涌井・小林・矢野あたりが守護神上原に「最後のマウンドはお前に任せたぞ」とでも言うかのように拳を突き出し、上原も軽く拳をあわせて颯爽とマウンドに向かっていったんです。俺なんかもうこんなシーン見せられたら号泣ですよ。
この感覚、芝居の本番中に似てるんです。まれにですが、芝居中にこんな感覚に襲われることがあります。
……俺もこんな瞬間のために芝居を続けているのかもしれませんね。
野手陣も、いわゆる大砲と言えるようなバッターがいない中、つなぐ野球で日本の強さを見せてくれました。
シーズン中だって、相手にどんな攻撃をされるのが嫌って、ランナーためてドでかい満塁ホームラン打たれるよりも、連続ヒットで得点され、打者一巡したりする、いつ終わるともわからない永遠の時間にも感じられる「終わらない攻撃」を
受けるほうがよっぽど怖いもんでしょう。ホームラン打たれればそりゃ悔しいでしょうが、ランナーいなくなるし、切り替えようはあると思うんです。でも連続ヒットで得点されるってのは本当に嫌なもんでしょう。
超短期決戦で、投手有利とされる国際試合において、今大会の日本の打線はよく機能していたのではないでしょうか。
しかし、エースの投球や長距離バッターの活躍だけが野球じゃないです。今回の優勝は全員で勝ち取った勝利だったと思います。半ばコーチのような役割をこなしながら、台湾戦では代走から好走塁を見せた宮本、ブルペンで投球練習をする上原らの球を受け続けた矢野…。24人のメンバーが、自分のおかれた立場で自分にできる精一杯のことをした結果掴み取れた勝利だったと思います。
エースや大砲は目立つ存在だし、観るものに感動を与える機会も多い立場かと思いますが、エースと大砲だけで勝てるわけじゃない。色々な役回りのメンバーがいて、それぞれが自分の役割を全うして初めて勝利は掴める。
こんな所も芝居に似てるなぁ、なんて事を思いながら宙に舞う星野監督の姿を見ていました。

野球人気低迷なんてことも言われる昨今ですが、こんな試合を見せてくれれば必ず野球人気は復活するし、日本の野球は必ずもっと強くなる。
北京五輪の本番は来年夏。ペナントレースの真っ只中に行われますが、今回ばかりは各球団、そりゃ自分のチームの成績も大事でしょうが、ここは是非ベストメンバーで臨み、とりあえずは最後となる五輪野球種目で日本野球の堂々とした姿を見せてほしいと思います。それは必ず、プロ野球人気復活と言う形で帰ってくるはずなのですから…。

野球は人に感動をあたえられる。
芝居も人に感動をあたえられる!

かくも素晴らしい試合を観せてくれた星野ジャパンに心からの感謝をしつつ、
俺もお客様方にこんな勇気や元気を与えられるような舞台を創っていきたいと改めて思うのでした。

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